5分で分かる、古事記の簡単あらすじ
今回は日本最古の文学、「古事記」を五分で分かるように、噛みくだいて大事な部分だけお伝えします。
古事記は、日本が生まれてから、推古天皇までのまでの歴史を物語にしたものです。その中で、様々なキャラが登場します。個性豊かで楽しいお話ですので、ぜひお読みください。
目次
イザナギ・イザナミ編
2人が恋に落ちると国ができる
古事記の始まりは、日本列島を作るところからです。日本列島ができる前から、様々な神が登場するのですが、今回は省きます。
日本列島を作ったのはイザナギとイザナミです。イザナギは男、イザナミは女の神様です。
この2人が太くて大きな木の周りを、それぞれ回ります。そして、2人が鉢合わせして、互いに好きになると、神や日本の島が生まれるという話です。有名なのは淡路島です。淡路島が最初に生まれた島だと言われています。
イザナギ黄泉の国で衝撃の出会い
順調に神や島を量産した2人でしたが、火の神を産むとき、イザナミは死んでしまいます。
納得がいかないイザナギは黄泉の国まで行き、イザナミを連れ戻そうとします。黄泉の国にたどり着き、イザナミと出会ったとき「私がいいと言うまで私を見ないでください。」と忠告されます。イザナギはその約束を破り、イザナミを見てしまいます。そこには、腐って見るも無残な姿になったイザナミがいました。
イザナギは、怒ったイザナミからなんとか逃げ切ることができました。ですが、イザナミはイザナギの国の人を、1日に1000人殺す呪いをかけました。そこから人間は死んだり、生まれたりすることを繰り返し始めたそうです。
スサノオ編
問題児の神スサノオ
イザナギ達の代から少しだけ時間が経ち、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三兄弟の神が強い権力をもちました。
一番下の弟スサノオは、とにかく日頃の行いが悪く、迷惑ばかりかけていました。ある日、姉であるアマテラスに仕える女性を、驚かせてショック死させてしまいます。アマテラスは激怒し、スサノオは天界から日本の出雲に追い出されてしまいます。
追い出された問題児が大活躍
出雲に追い出されたスサノオは、ヤマタノオロチの被害にあっている村にたどり着きます。ヤマタノオロチは一年に一度、村の娘を一人食べてしまうそうです。村に残った最後の娘クシナダヒメも、もうじき食べられてしまうそうでした。
かわいそうな村人を見て、村を救う決意をしたスサノオは、ヤマタノオロチ退治をすることになりました。
ヤマタノオロチは八つの首を持つ、大蛇です。スサノオは、それぞれの頭が飲めるように、8つの酒の入った入れ物を用意しました。ヤマタノオロチは案の定、酒を飲み、酔い潰れて寝ました。スサノオは寝ているのを確かめると、剣で切り殺しました。
ヤマタオロチの腹の中から、一振りの剣を見つけ出した。それが草薙の剣と言われています。その後、スサノオはクシナダヒメと共に、幸せに暮らしたそうです。
オオクニヌシ編
スサノオと全く似てない子孫
時は経ち、スサノオの子孫に八十神やオオクニヌシという神が登場します。オオクニヌシはスサノオと正反対の弱々しい性格でした。そのため、いつも兄弟の神である八十神に、いいように使われていました。
〇〇さを武器にオオクニヌシは一国の主に
オオクニヌシは弱々しく、八十神にこき使われていました。ですが、誰よりも優しい心をもっていました。
ある時八十神と、ヤガミヒメという有名な美女に結婚を申し込むことになり、共に移動をしていました。
歩いていると、サメに全身の皮を剥がれた白兎を見つけます。冷たくあしらう兄弟の神とは違い、オオクニヌシは優しく助言をしたそうです。
そうしているうちに、ヤガミヒメのもとにたどり着きました。オオクニヌシは八十神にいいように使われて、求婚できずにいました。
しかし、ヤガミヒメはなんとオオクニヌシを結婚相手に選びます。ハッピーエンドに見えますが、その後、八十神に2度殺されるなど、恨みを買って黄泉の国に逃げることになります。
黄泉の国では、スサノオとその娘スセリヒメに出会います。オオクニヌシはスセリヒメと恋に落ちるのですが、スサノオから数々の嫌がらせを受けます。オオクニヌシは、度を超えたスサノオの嫌がらせを乗り越えます。スサノオは最終的に二人の仲を認め、二人に出雲を納めるように伝えるのでした。ここで、ようやくオオクニヌシに幸せが訪れます。
アマテラスの襲来
オオクニヌシは、スセリヒメと共に国を納め、子供も生まれて順風満帆そのものでした。しかし、天界ではアマテラスがそれを許しませんでした。三度にわたり刺客を送り、国を明け渡すように迫り、オオクニヌシはアマテラスに国を渡すことになりました。アマテラスの刺客は「国を渡す代わりに何か願い事はないのか?」と聞きました。オオクニヌシは、スサノオに出雲に大きな社を建てろと言われたことを思い出します。「出雲に大きな社を立てて欲しい。」そう願い、建ててもらったのが出雲大社だと言われています。
ニニギ編
生まれながらにして、日本を治める神ニニギ
オオクニヌシから出雲を譲り受けたアマテラスは、誰に出雲を治めさせるか考えました。その頃ちょうど孫が生まれたため、孫を送り込むことにしました。孫の名前はニニギと言います。この出来事を天孫降臨と呼びます。
美人を選び、ブサイクを捨てた罰
日本に降り立ったニニギは、まず奥さんを探します。そこで見つけたのがサクヤヒメです。早速プロポーズをしたところ、父親に相談したいと言われます。
父親は「姉のイワナガヒメとサクヤヒメの二人を嫁にしてほしい。」とお願いしました。しかし、ニニギはイワナガヒメがあまりにも可愛くないので、断ってしまいます。
イワナガヒメは岩のように長く生きる力を持っていたのですが、結婚拒否されてしまったため、ニニギは祟りに合います。祟りに合い、不老不死の能力を奪われてしまったのです。
よって、ニニギの代からは神ではなく、人になってしまったのです。そして、ニニギとサクヤヒメから生まれたのが初代天皇の神武天皇なのです。
神武天皇から推古天皇まで
初代神武天皇、大和へ
神武天皇は九州の宮崎県高千穂で生まれました。ここは日本の中心ではない。中心に朝廷を作ろうということで、大和地方を平定し、大和朝廷を築きました。
12代景行天皇と強すぎるヤマトタケル
時は流れ、天皇は12代景行天皇の時代となります。景行天皇にはヤマトタケルという、恐ろしいほど力と狂気をもった息子がいました。その力と狂気は凄まじく、父をだました兄を殺してしまうほどでした。
ヤマトタケルを恐れた景行天皇は、九州のクマソ一族を征伐するよう命じます。ヤマトタケルはクマソの代表を暗殺し、帰り途中に出雲の代表も討ち取るなど、大活躍をしました。
景行天皇のもとへ戻り、報告をすると、景行天皇はすぐに東国の平定を命じました。父は自分を恐れ、死んでほしいのだと察したヤマトタケルは、悲しみに暮れ、伊勢の叔母の元を訪ねます。叔母から草薙の剣をもらいます。草薙の中を手に入れたヤマトタケルは東国をものすごい勢いでで征伐していきます。
しかし、討伐の途中に殺したイノシシが山の神であったため、山の祟りを受けることになります。自然災害に、見舞われヤマトタケルはついに命を落とします。ヤマトタケルは命を落とした瞬間、白鳥となり天国へと旅立ちました。
13代仲哀天皇の死、神功皇后による朝鮮征伐
ヤマトタケルが死に、その息子である仲哀天皇は、景行天皇の跡を継ぐことになります。良い国にするにはどうしたら良いか、妻の神功皇后と話し合いをしていました。
その時、急に神功皇后にアマテラスが乗り移り、新羅を攻めなさいと言う御信託を受けます。御信託を信じなかった仲哀天皇は死んでしまい、神功皇后は天皇の代わりに新羅を平定することになります。
物語のラスト
それから何十代と天皇は続き、内部で争いがありましたが、33代である今の推古天皇に至るのです。と言った流れで古事記は終わります。
まとめ
古事記はエピソードを細かく見ていくと、日本の地名の起源が分かる。エピソードがそもそも面白いなど、魅力的な作品です。面白いと思った方は、今から紹介するものを活用して、もっと古事記の魅力を味わってはいかがでしょうか??
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