本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ〜家事として料理をする人の必読本〜
1.はじめに
今回読んだのは、男性料理研究家コウケンテツさんのエッセイです。
この本は料理研究家といえど、毎日の料理は大変だということが書かれています。
そして、心に余裕がないときは出来合いのものを使ったり、品数を減らしたりしても良いということが書かれています。
「家族のためにきちんと料理しなきゃ。」と思っていた自分にとっては、驚きの連続でした。
下に本の概要を載せておきます。興味があったらお読みください。
仕事として、家事として、趣味として、長きにわたって料理と向き合ってきたコウケンテツ氏が、
毎日「おうちごはん」を作っている人の気持ちを少しでも軽くしたい、
気持ちに寄り添いたい、作る人が元気になるような本を作りたい、
という気持ちから生まれた本作。
エッセイのほか、料理の「手間」を排除する実用レシピもたっぷり掲載。
「おうちごはん」を作ることがしんどくなってしまったすべての人へ届きますように。
2.印象に残った部分
「家で料理ばっかり作っていたら、私のサンシャインが輝かないじゃない。」
基本的に「家族が、人が、社会が幸せになるには、まず自分自身が幸せにならないと」という考えが家族みんなの根底にあり、自分自身の気持ちが最優先なのです。
これは、コウケンテツさんが弁当を作らないフランスの主婦に理由を尋ねたときの言葉です。
「自分の幸せ>弁当」って分かっているようで分かっていないことではありませんか?
例えば美味しい弁当を作ってくれても、母親の機嫌が1日中悪いならコンビニ弁当でよくないですか?
弁当ってあくまでも人生を楽しくするものの一つですからね。
妙なこだわりは自分のためだけに。自分のこだわりは家族のこだわりではない。
子どもが遊びに夢中になって、パスタが伸びてしまった。
そんなときにコウケンテツさんは上のように思ったそうです。
子どもは麺が伸びていても喜んで食べる。
麺の硬さなんてこだわらなくて良いってことですね。
料理をするときに気が楽になる言葉です。
洗い物を減らすためにお茶碗やめてみました
コウケンテツさんは家庭ではお茶碗を使わず、平皿に副菜と一緒にご飯を盛り付けるそう。
確かにお茶碗や副菜に使う皿をまとめると、食器の数が減って洗い物の効率良いですよね。
すぐに実践してみようと思いました。
ちなみにおすすめの平皿はオーバルだそうです。
味付けは「セルフサービス」
これは衝撃でした。
コウケンテツさんが家族に作る料理には、最低限の味付けしかされていないそう。
家族全員がそこに自分の好きな調味料を足して食べるそう。
考えてみれば、人それぞれ味の好みがあるのに同じものを食べるのは理にかなっていないですよね。
ものの見方ががらっと変わる言葉でしたね。
3.目次
はじめに 「手料理に追いつめられて」
第1章: 「ねばならない」にさようなら
第2章: 理想と現実の間を埋める方法
第3章: 考えたくない日の「手間」を排除する
料理が本当に楽になる実用レシピ
4.著者紹介
コウケンテツ/1974年大阪府生まれ。料理研究家。
旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。
また30か国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験も持つ。
プライベートでは3児の父親として育児に奮闘中。
親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通して人と人とのコミュニケーションを広げる活動にも力を入れている。
2020年3月末に開設したYouTube公式チャンネル「Koh Kentetsu Kitchen」は登録者数40万人を突破(2020年8月現在)。
料理研究家ユーチューバーとしても活躍中。
5分後に意外な結末ベストセレクション〜ちょっとした感動や恐怖を感じられる作品〜
1.はじめに(本の概要)
今日は「5分後に意外な結末ベストセレクション」について読んだ感想や内容について話していきたいと思います。
この本について、どんな作品か簡単に話しますと、10ページ前後の短い物語が20本程度入っている作品です。
内容は様々で、怖い系や感動系、ハッピーエンドやバッドエンドの話もあり、読んでいて飽きません。
下に本の概要をのせておきますので、こちらも読んでもらえればと思います。
累計230万部突破の超人気シリーズの粋を集めたベスト集。恐怖、感動、笑い、涙…そして、最後にやってくるだまされる快感!たった5分の中で起こるドラマが、日常をリフレッシュさせる。ティーンから大人まで、どこから読んでも楽しめるショート・ショート集。朝読にも最適。書下ろしを含む22編を収録。
2.印象に残った部分
鬼のツノ
★内容
こ綾子おばちゃんと小学2年生の雅弘くんの話です。母親ではないが、雅弘くんの面倒を見る良子おばちゃん。
なぜ面倒を見ているのか。それは昔、良子おばちゃんを捨てた男の息子が雅弘くんだったから。良子おばちゃんは、自分を捨てた男に復讐をするため、その道具として、まさひろくんを利用しようとしていました。
2人はファミレスに行った後、鬼子母神と書かれた神社に向かいます。そこで、雅弘くんは鬼の文字の上にあるはずの点がないことに気づきます。
偶然そこにいた老婦人が、子どもを奪われた母親の鬼の話をしてくれます。悪いことばかりしていた母親鬼は、自分の子を奪われたことを通して、悪いことをやめ、繋がなくなったのです。そのため、この神社の鬼の字には点がないのです。
良子おばさんは老婦人と雅弘くんの話を聞き、感動して涙を流します。ですが、良子おばさんは復讐の気持ちを変えませんでした。雅弘を連れて、どこかに消えていきます。
★感想
良子おばさんは、「鬼が悪いことを反省して、更生する」と言う話を聞いておきながら、雅弘くんを連れ去ってしまいます。ハッピーエンドか感動的なエンディングを迎えると思いきや、バットエンドに向かう部分が、読み手を悲しく、暗い気持ちにします。
失敗したキューピッド
★内容
本が好きで内気な高校生詩織が、活発で人気者な春馬に思いを寄せ、告白を試みる話です。
詩織は、春馬に思いを伝えようと、本の最後のページに自分の思いを綴った手紙を挟み、春馬に貸し出します。本当の予定なら、春馬が本を最後まで本を読み切り、しおりの思いを知り、返事をする予定でした。
しかし、春馬は幼なじみで互いに少し意識をしていた早苗に本を貸してしまいます。早苗は最後まで本を読み、詩織が書いた告白の手紙を読み、春馬が告白してきたと勘違いをして、付き合うことを承諾します。
しおりはしばらく経ってから、自分の貸した本が2人の中を取り持つことになったことを知り、心から落胆します。
★感想
しおりの告白が、春馬と早苗の恋を成就してしまう部分がなんとも滑稽で面白いです。また、甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれます。
閻魔大王の裁き
★内容
閻魔大王が、多くの人から嘘をついて金銭を騙し取った男を裁判にかけ、罪の重さを決めるために男とやりとりをします。
閻魔大王の質問に対して、堂々と自分の罪を認める男。話しぶりが悪人そのもので、閻魔大王は男の舌を引き抜きました。
閻魔大王は判決を済ますと、罪人を罪の重さをもとに6つの世界に送ります。悪人は地獄道という苦しい世界へ送られるのですが、その男は人間道と言う、人間の世界に戻されます。
閻魔大王の部下たちは、なぜ地獄道に送らなかったのかを聞きました。閻魔大王は、男が困っている人のために、悪人から金銭を騙しとっていたことを知り、下の人間の世界に送り返したと答えました。
そして、男は人間の世界に戻ると、舌を抜かれたにも関わらずしゃべっていました。男は嘘をつくのが上手い二枚舌。閻魔大王は確かに舌を抜きましたが、もう1枚は残ってたのです。
その男は、2枚舌ではなくなり、正直な人となり、幸せに暮らしたそうです。
★感想
閻魔大王は男がいいやつだったことを知り、裁判所の決まりを守りつつも、男のことも守ったところごがほっこりしました。
また、作中に出てくる6つの世界は仏教の六道と呼ばれています。六道について学ぶ良い機会になりました。
3.目次
赤くなったリトマス紙
琥珀の中の命
食料問題
隣に住む殺人鬼
あの日を思い出して
鬼のツノ
補聴器
その時まで
見送る背中
ロボットの銀行強盗
失敗したキューピッド
待つ人
呪いの指輪
思い出の絵
密室ゲーム
有能なアルバイト
毎日が記念日
侵入者たち
生と死の間で
葉桜と魔笛
医者と患者
閻魔大王の裁き
4.著者紹介
東京都出身。あくせくと、執筆や編集に勤しむ毎日。じっと手を見る。生命線だけが長くてびっくり。『5秒後に意外な結末』『5分後に恋の結末』などを含む、「5分後に意外な結末」シリーズの編著や、『残念な偉人伝 それでも愛すべき人々』『残念な歴史人物それでもなお残す人々』の編集など。3度の飯より二度寝が好き。
「一切なりゆき 樹木希林の言葉」を読んで知った、樹木希林さんのありえない所、凄い所
1.はじめに
皆さんこんばんは。今日は「一切なりゆき 樹木希林の言葉」を読んだ感想をお伝えしていきたいと思います。この本は樹木希林さんのインタビューや密着取材などを、文章に起こしたものである。主に、生きることへの考え方や家族についての考え方、仕事への取り組み方、男女についての考え方などが述べられています。
僕は、この本を読むまで、樹木希林さんは「内田裕也の面倒を見てくれた女優さん」だと思っていたのですが、この本を読んでいくうちに、内田裕也さんと同じ位エネルギーや個性があふれた人だったと知ることができました。
そこで、今回は本を通して思った樹木希林さんのありえないところと、すごいと思わせてくれたところについて話していきたいと思います。
2.樹木希林さんのありえないところ
僕が思う樹木希林さんのありえないところ、それは限りなくゼロに近い欲望だと思います。第一章の「生きること」について樹木希林さんはこう言っています。
「ものを持たない、買わないと言う生活はいいですよ」
一見、最近流行のミニマリストのように聞こえますが、内容は全く違います。樹木希林さんは本当にものを買わないんです。
例えば服を例に挙げましょう。樹木希林さんはそもそも服を買いません。普段どうしているかと言うと、服をいらなくなった人からもらうのです。
女優と言えば華やかな服を着て、テレビやシーエムに出ているイメージがありますが、樹木希林さんは「ものがあるとものに追いかけられます」と言って、服を一切買わなかったそうです。
読んでいて面白いなと思ったのは、頂いた服を着ていて「suicaを入れる場所が欲しいなぁ」と思った時に、自分で程良いサイズの布を当てて縫い付けてポケットを作ったと言う話です。
最近流行っているミニマリストはなんだかんだ言って、必要最低限と言いながら、必要最低限のものを買っているじゃないですか。自分はそれがミニマリストだと思っていましたし、人生を豊かに過ごせるコツかなと思っていたのですが、樹木希林さんのものに対する考え方を知り、自分の考えはほんとに甘いなって思いました。
もちろん服だけではなく、家具も知り合いから譲り受けた家具を、色を塗り直したり修繕したりして使っているそうです。服がボロボロになった時は、それを雑巾にして掃除をしているそうです。究極のミニマリストですよね。
極限まで物を減らすことによって、物に振り回されず自分を見つめる時間がしっかりとれるそうです。掃除する回数も減っただとか。ありえないようなことを樹木希林さんはしていたと思いましたが、物を買わない、持たないことでたくさんメリットがあると知りました。
僕は毎日Amazonで欲しいものを検索するのが好きなのですが、欲求をなるべく削いで、自分や家族と向き合う時間にしたいと心から思いました。
3.樹木希林さんのすごいところ
樹木希林さんの凄いところは、冷静に自分や周りの人を分析する力ではないかと思います。樹木希林さんは演技をする時、自分や周りの俳優さんを一歩引いた場所から、俯瞰して見ながら演技をするそうです。そのため、自分が今どんな演技をしていて、それがこの場面にふさわしいのかどうかを確かめられるそうです。さらに、自分だけではなく、周りの役者の演技が場面にふさわしいかどうかを判断することができたそうです。いわば、メタ認知の力が優れていたということですね。
僕は、淡々と自分や自分の周りの様子を把握し、今自分が何をすべきか考えて行動できる部分を見習いたいと思いました。自分は日頃仕事をしているときに、自分や周りの人たちを俯瞰して見ることが苦手です。例えば、失敗した時や忙しい時などはついつい自分の中でいっぱいいっぱいになってしまい、周りの人を見ることができません。忘れっぽい性格なため、ついつい自分の立場や置かれている状況を忘れてしまいます。
演技の世界は、常に様々な変化を受け入れなければならいです。そのような世界で、状況を冷静に捉え、淡々と最適な演技ができる樹木希林さんは、かなり勘の鋭い人だったんだと感じました。
4.おわりに
今回は「一切なりゆき 樹木希林の言葉」を読んで知った、樹木希林さんのありえない所、凄い所について考えてきました。振り返ってみると、樹木希林さんの良いところは、洗練された考え方や生活だと思いました。
樹木希林さんには欲求がないという話をしましたが、そうすることで、やりたいことや望んでいる事を研ぎ澄ました人だと思いました。人間あれもしたい、これもしたいって思うところですが、そういった欲がそがれているところが素敵だと思いました。
僕なんて「バスケを上手くなりたい」「筋トレして筋肉をつけたい」「勉強してもっと知識を蓄えたい」といった欲望だらけなんですね。今日この本を読んで、「自分がすべきことは何か?」を改めて考えなければならないと思いました。
今日は最後まで読んでくださりありがとうございました。それではまた!!!
理系が得意な子に育てるために大切な4つのポイント
- はじめに
- ポイント①まずは宿題をやめて、子供のやる気を尊重しよう!
- ポイント②苦手は無くならないことを知る
- ポイント③男子と女子で接し方を変えよう
- ポイント④子どもの苦手な分野ワースト3を知る
- 終わりに
はじめに
算数が苦手な子を無くすために
日頃、算数の授業をしていて「算数の苦手な子をなんとかしたい!でも・・・うまくいかない。」と感じることばかりです。
「苦手な子をなんとかしたい!」そう思ってこの本を手に取りました。今回はこの本を通して分かった、算数が得意になるポイントを4つ紹介します。
アメリカからも注目されている筆者とRISU
筆者の今木智流さんは、RISUと言う通信教育を行う会社を立ち上げた方です。
RISUは独自のカリキュラムを作成し、タブレットを使って算数の学習を進めます。子どもが「どこでつまづきやすいのか」「どこが得意なのか」などのデータを蓄積させ、10億件以上のデータがあるといわれています。
また、その10億件以上のデータを元にして、子ども一人一人のレベルに合わせた問題や解説を提供するのが特徴です。
RISUの成果は目覚しく、アメリカのシリコンバレーやAIに関わる学校から受講の依頼が続出しているそうです。
ポイント①まずは宿題をやめて、子供のやる気を尊重しよう!
宿題をやっても、成績が伸びない
1994年と1999年に、レテンドルとベーカーという大学教授が宿題に関する調査を行いました。小学生から高校生までの調査した結果、宿題の量と学力は関係がないことが分かりました。
特に幼児や小学生など、発達段階初期の子どもは、中学生や高校生に比べて、宿題の効果がより薄いことが分かっています。
このことから、無理に家庭でプリントや問題集をやらせたり、学校から出た宿題をやることに効果があまり無いことが分かります。
やる気をそがない家庭学習を
「じゃあ宿題をやっても意味がないのでは?」そう思う方もいるでしょう。ですが、別の研究では「基礎的、基本的な物には効果がある。」というデータがあります。
具体的に言うと漢字や簡単な計算問題です。要は子どもに負担のない、子どもが自分の力だけでサクサク取り組めるものは効果的ということです。
まずは、子どものやる気を尊重し、無理な量の課題を与えたり、難しい問題を1人で解かせようとしたりしないことが大切です。
ポイント②苦手は無くならないことを知る
テストが70点でも算数が苦手な子は大勢いる
筆者は、算数は誰でも100点が取れる教科だと述べています。言い換えると、テストで70点しか取れない子は、その単元の内容を本質的に理解していないと言うことです。
そのため、子どもがテストで70点をとった際に、保護者は「7割あるからまあいいか。」と考えず「あまり理解できていないんじゃないか?」と考えるべきです。
苦手を無くそうとすると、勉強は嫌になる
筆者は子どものやる気が重要であると述べています。子どもは大人と違って、楽しくないものや苦手なものに対して、やる気にはなりません。
無理に苦手を克服させようとすると、やる気がますます無くなり、勉強が嫌になってしまいます。
できないことよりも、できたことに目を向けて褒めよう
とはいえ、子どもですからできないことが多いですよね。利口な頭のいい子ならともかく、勉強が出来なかったり、不器用な子は「このままで大丈夫なのか?」そう思える時もあります。
そんな時はできないことには一切目を向けず、できることを探しましょう。なぜなら、子どもは褒められると伸びますし、叱られればやる気がなくなるからです。
「なんでこんなにできないんだろう。」そう思う気持ちをグッとこらえて「今日は何個できることが増えるかな?1個でも増えるといいな。」そんな目線で子どもが見れるといいですね。
ポイント③男子と女子で接し方を変えよう
「算数は男子が得意で女子は苦手」は間違い
算数は男子が得意で、女子は苦手と言われることがあります。ですが、筆者が10億件のデータから調べたところ、男女で得点差はほぼありませんでした。
ただし、女子は計算が得意で、男子は図形の問題が得意という傾向はあり、分野によって得点差はあるそうです。
男子はスピード、女子はコツコツ
授業中の様子を見ていて思うのは、男子はとにかくスピードが速く、女子はコツコツと確実であるということです。筆者もデータから同じことが言えると言っていました。
特に図形の問題は速度差が顕著に現れるそうです。男の子は図形を見た瞬間に解き出すが、女の子はじーっと見てから、ゆっくり考えだすことが多いそうです。
そこで、保護者の方はゆっくり解く女の子を見て「算数が苦手なんだ。」と思って声をかけるのはやめましょう。
なぜなら、「時間がかかる=苦手」という間違った認識をしてしまい、算数嫌いに近づいてしまいます。
女の子はじっと待って、きちんとできたことを褒めることで自信をつけるのです。
ポイント④子どもの苦手な分野ワースト3を知る
筆者が10億件のデータから導き出した、子どもがつまづくワースト3の分野を紹介します。中身を見ると意外や意外、2年生の内容ばかりなんですね。
実は算数のつまづきは2年生で大きく始まります。この3つの単元を学習している際は、じっくり・ゆっくり教えていく必要がありますね。
1位「2〜3桁の位の理解」
10の位や100の位は今思うと簡単ですが、お金や容積の知らない子どもからしたら未知の領域です。お金や容積の具体物(現金や水など)を用いて概念作りをじっくりする必要がありますね。
2位「図形の組み立て、立体の基礎」
立体に関する基本的な学習です。面や線、点などの概念を実物を使って確認する必要があります。
3位「単位、目盛りの使い方」
単位は重さ長さ容積とたくさん存在します。普段子どもたちは使うわけではないため、概念が曖昧です。定規やます、重量計などを使ってたくさんの単位や目盛りに触れることが大切ですね。
終わりに
理系の人材が必要不可欠の時代となった
現在日本だけでなく、世界でも活躍している企業はIT企業ばかりです。プログラミングやAIなど、理系の知識や思考力が必要不可欠となりました。しかし、日本の大学の中で理系の大学はそう多くはありません。そのため、理系の人材不足が明白です。これからの未来には理系のできる子ども達が必要不可欠だと筆者は述べています。
将来、理系と文系の境目はなくなる
理系の人材が必要不可欠になったとはいえ、理系の職員(エンジニアや研究者)だけでは会社は成り立ちません。そこで必要となってくるのが、エンジニアや研究者をまとめたり、サポートをする立場の職員(文系の人材)です。そのため、文系の学生でも理系の知識があれば理系の職員とよりレベルの高いコミュニケーションが取れて、より効率よく働くことができるのです。
考える力は算数で身につく。国語で表現力が身につく。
最後は自分の持論ですが、物事を考える基本は算数で身につくと思います。そして、構成した考えを適切な言葉で表現する力を身につけるのが国語だと思います。そのため、この2つの教科は学習の中で1番大切にしなければなりません。子どものやる気を保ちながら、なおかつ考える、表現する力を身につけさせるように教えたいなと思いました。
人は話し方が9割から見つける、話し上手4つの鉄則
今回は永松茂久さんの「人は話し方が9割」に書かれている、話すのが上手くなる、4つの鉄則について書いていきます。
目次
- 鉄則①自分のペースで、自分の好きな人と話す
- 鉄則②人は自分のことを聞いてくれる人に興味をもつことを知る
- 鉄則③上手に話すとは、人と楽しく嫌われない話し方をすること
- 鉄則④叱るとき、叱られるときは神対応
- まとめ
鉄則①自分のペースで、自分の好きな人と話す
鉄則①は、話すのが苦手な人に向けたアドバイスです。口下手な人は気の許せる人と、ゆっくりでいいので会話を楽しむことが大切です。
楽しく会話するうちに、話すのが好きになったり、相手の話し方の良さに気づいて勉強になったりします。
逆に、自分が嫌いな相手や話しづらい相手と話すと、会話が嫌いになったり自信をなくしたりしてしまいます。
そのため、愚痴や悪口ばかり言う嫌な相手とはつき合わないようにしましょう。
嫌いな相手には、あだ名でもつけて仲の良い人との会話のネタにするとマイナスをプラスに変えられます。
鉄則②人は自分のことを聞いてくれる人に興味をもつことを知る
鉄則②は、上手に話すとはどういうことかを定義しています。上手に話すとは「相手に興味をもって話を聞く」ということです。
ここで整理しておきたいのは、芸人が面白い話をするとは違うということです。芸人のすべらない話は、いわゆる芸であり話というよりは喋りになります。相手と上手くコミュニケーションを取るためには聞くが大切なのです。
筆者は聞くことに徹すれば、人生そのものが よくなると言っています。また、聞く際には相手の「言葉」を額面通り受け取らず、本当の「感情」に気づく必要があると述べています。
鉄則③上手に話すとは、人と楽しく嫌われない話し方をすること
鉄則③は鉄則②の続きになります。鉄則③はずばり自分自身が楽しみつつ、相手に嫌われないように話すことです。
まず、話の上手い人というのは、上手い以前に下手ではないということです。
具体的に言うと、相手が不快になるようなことを言わないのです。
例えば余計な一言を言う人っていますよね。話が上手い人は余計な一言を言うことはありません。
また、話し上手な人は相手の立場や肩書によって話し方を変えることはしません。
そうすることで、誰と話しても不快な思いをさせることがないのです。
逆に、上司にはへこへこして、部下に偉そうな態度をする人もいます。そのような人は、話す以前に空いてから嫌われていることでしょう。
具体的な方法はいくつもあるのですが、自分が一番気に入ったのは「幸せでありますように」と祈りながら話すことです。
永松さんが言うには、相手の幸せを考えながら話すことで、マイナスの言葉が口から出なくなるそうです。
また、相手に自分の思いやりの心が伝わり、自然と周りにひとがあつまってくるようになるそうです。
自分は普段そのようなことは全く考えたことがなかったので、すぐに実践、継続したいとおもいます。
鉄則④叱るとき、叱られるときは神対応
鉄則④は叱る、叱られると言った場面は人間性を磨く良いチャンスだと言うことです。
まずは叱るとき、相手への敬意と、労いを忘れてはいけません。
相手に対して尊敬の念をもち、感謝の気持ちをもって叱ると自然に伝わるそうです。
ただ、相手のいけない部分だけ叱ってしまうと、相手に自分のことをちゃんと見てくれていないと受け取られ、関係はうまくいかないそうです。
次に、叱られるときですが謝罪と感謝の気持ちをもって叱られましょう。
叱られるとつい反抗的になってしまうときがありますよね。上司は自分のことを分かっていない、親がうるさいなどと自分をつい守ろうとして正当化しちゃうことがあります。
そうしてしまうと、自分は良いのですが相手にとっては不快な思いしかしません。
上手に話すには、まず相手に興味をもってもらわないと困ります。グサっとくると思いますが、しっかりと指摘を受け謝罪と感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
本を通して思ったことは、上手に人とコミュニケーションを取るには、テクニックよりも考え方が大事ということです。
今回はその考え方を4つの鉄則としてお伝えしました。
自分の中でなるほどと思ったのが、苦手な人や嫌いな相手とは基本的に話さないこと。それ以外の人の話は、基本的に良く聞いて興味をもつことで上手にコミュニケーションが取れるということです。
自分の中での上手に話すとはお笑い芸人のように面白い話をしたり、相手がなるほどと思うような感動する話をするといったことでした。
ですが、それはあくまでも信頼関係ができた上でのことだということが改めて分かりました。