本好きのあらすじ解説&感想ブログ

主にビジネス書や小説、教育関係の専門書を読みます。その中でも面白い、良いと思ったらものをゆる〜く紹介します。

本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ〜家事として料理をする人の必読本〜

1.はじめに

 今回読んだのは、男性料理研究家コウケンテツさんのエッセイです。

 

この本は料理研究家といえど、毎日の料理は大変だということが書かれています。

 

そして、心に余裕がないときは出来合いのものを使ったり、品数を減らしたりしても良いということが書かれています。

 

「家族のためにきちんと料理しなきゃ。」と思っていた自分にとっては、驚きの連続でした。

 

下に本の概要を載せておきます。興味があったらお読みください。

 

仕事として、家事として、趣味として、長きにわたって料理と向き合ってきたコウケンテツ氏が、
毎日「おうちごはん」を作っている人の気持ちを少しでも軽くしたい、
気持ちに寄り添いたい、作る人が元気になるような本を作りたい、
という気持ちから生まれた本作。
エッセイのほか、料理の「手間」を排除する実用レシピもたっぷり掲載。
「おうちごはん」を作ることがしんどくなってしまったすべての人へ届きますように。

2.印象に残った部分

「家で料理ばっかり作っていたら、私のサンシャインが輝かないじゃない。」

 基本的に「家族が、人が、社会が幸せになるには、まず自分自身が幸せにならないと」という考えが家族みんなの根底にあり、自分自身の気持ちが最優先なのです。

 

 これは、コウケンテツさんが弁当を作らないフランスの主婦に理由を尋ねたときの言葉です。

 

 「自分の幸せ>弁当」って分かっているようで分かっていないことではありませんか?

 

 例えば美味しい弁当を作ってくれても、母親の機嫌が1日中悪いならコンビニ弁当でよくないですか?

 

 弁当ってあくまでも人生を楽しくするものの一つですからね。

 

妙なこだわりは自分のためだけに。自分のこだわりは家族のこだわりではない。

 

 子どもが遊びに夢中になって、パスタが伸びてしまった。

 

 そんなときにコウケンテツさんは上のように思ったそうです。

 

 子どもは麺が伸びていても喜んで食べる。

 

 麺の硬さなんてこだわらなくて良いってことですね。

 

 料理をするときに気が楽になる言葉です。

 

洗い物を減らすためにお茶碗やめてみました

 コウケンテツさんは家庭ではお茶碗を使わず、平皿に副菜と一緒にご飯を盛り付けるそう。

 

 確かにお茶碗や副菜に使う皿をまとめると、食器の数が減って洗い物の効率良いですよね。

 

 すぐに実践してみようと思いました。

 

 ちなみにおすすめの平皿はオーバルだそうです。

 

味付けは「セルフサービス」

 これは衝撃でした。

 

 コウケンテツさんが家族に作る料理には、最低限の味付けしかされていないそう。

 

 家族全員がそこに自分の好きな調味料を足して食べるそう。

 

 考えてみれば、人それぞれ味の好みがあるのに同じものを食べるのは理にかなっていないですよね。

 

 ものの見方ががらっと変わる言葉でしたね。

 

3.目次

はじめに 「手料理に追いつめられて」
第1章: 「ねばならない」にさようなら
第2章: 理想と現実の間を埋める方法
第3章: 考えたくない日の「手間」を排除する
料理が本当に楽になる実用レシピ

4.著者紹介

コウケンテツ/1974年大阪府生まれ。料理研究家
旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。
また30か国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験も持つ。
プライベートでは3児の父親として育児に奮闘中。
親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通して人と人とのコミュニケーションを広げる活動にも力を入れている。
2020年3月末に開設したYouTube公式チャンネル「Koh Kentetsu Kitchen」は登録者数40万人を突破(2020年8月現在)。
料理研究家ユーチューバーとしても活躍中。