野村監督直伝、結果を残すための7つの思考法
最近野村監督こと、野村克也さんがお亡くなりになりました。
プロ野球選手、野球解説者、プロ野球監督、作家など、様々な一面をもち、大活躍した野村監督の死はとても残念なことです。
今回は、そんな野村監督が結果を残すため実践してきた7つの思考法をご紹介します。
野村監督直伝、結果を残すための7つの思考法
- 様々な視点で考えろ!
- 自分の適材適所を考えろ!
- 試行錯誤をし、工夫を考え続けろ!
- 成功しても、失敗しても考え続けろ!
- 二流は客観的に自分を見られない、一流になりたければ客観的に自分を見て考えろ!
- チャンスが来たときに逃さないように準備をしろ!運よ来いと考えるな!
- 考えることと同じぐらい、感性を磨け!
1.様々な視点で考えろ!
人は調子が悪くなると、どうしても「自分の何がいけないのか?」と思考が内向きになりがちだ。でも、そんな時こそ視点を自分の外に置き、客観的に自分を眺めるようにすることが大切である。そのためには、常日頃からいろんな視点で物事を捉え、考えられるようにしていくといい
皆さんは、調子が悪くなったとき、「自分の何が行けないのか?」と思っちゃうことありませんか?
例えば、中学校や高校の定期テストを思い出してみてください。
テストの点が悪いと「オレ、頭が悪いから。」「もともと勉強できないからな。」「勉強好きじゃないし、ニガテ。」と言って片付けていませんでしたか?
こうなってしまうのを野村監督は許しません。
ここでは、家にいる親の目線や、同じ学校の優等生の目線で自分を見る必要があるんです。
そうすることで、
「親の目線から見たら、そもそも家での勉強時間全くたりてないじゃん。」
「優等生目線で見ると、自分って学校に来て遊んでばっかりだったなあ。」
などと、自分の改善できるポイントを見つけることができるんですよね。
そのため、日ごろからさまざまな人の目線で、1つのできごとを見られるようにしましょう。
2.適材適所を考えて行動しろ!
進むべき学校や会社を選ぶ際、ただ単に「好きだから」「有名だから」と盲目的に決めるのは大変危険である。 「自分が一番生かされる(生かしてくれる)環境はどこか?」 それをしっかりと考えていくことが大切
さまざまな視点で、考えられるようになったら、次は、自分の正しいポジションを考えましょう。
例えば、英語がペラペラな人が「好きだから。」という理由で、かつおぶしの工場で働いたとします。
これ、とくいな英語がまったく生かされないですよね笑。
この例から、自分の得意なところを生かそうとすると、必ずしも自分が望む学校や仕事ではない場合があるんです。
そのため、自分が「やりたい!」と思うものではなく、「活躍できそう!」と思う学校や仕事を選んだほうが良いんですね。
3.試行錯誤をし、工夫を考え続けろ!
器用な人はそれができて当たり前だから「なぜそれができたのか?」ということをあまり深く考えない。一方、私のように不器用な人は、「どうやったらそれができるのか?」を真剣に考え、それを実現させるために試行錯誤、工夫を重ねる。この試行錯誤、工夫といった経験は、何物にも代えがたい 。「最後は不器用が勝つ」 そう信じて、生き残るための「あなただけの財産」を増やしていってほしい。
これは、とくに「なにをやってもうまくいかない!」「器用な人はずるい!」と思う人に分かってもらいたい!
器用な人は、裏を返すと挫折経験が少なくて、打たれ弱い人が多いです。
理由は簡単で、かべにぶち当たったことがないから。これ以外の何でもないですね。
東大生なのに、就職できない人がいるのが良い例です。
勉強で困ったことがない、だから、就職してやることが仕事に変わったときに、対応できない人が出てくるんです。
そのため、毎日勉強や仕事で苦労しているあなた。その苦労は、きっと自分の財産になっていますよ。
仕事は、東大生でもギブアップしちゃう時あるんですから。「自分は毎日働いているぞ!」と自信をもちましょう!
また、「自分なんてたいして給料も無いし、美形でも無いし、いい事ないわ!」
そう思う人!その人たちには、野村監督はが2人の野球選手を例にした、試行錯誤の話を紹介します。
ふたりの名脇役は私たちに、結果を出すためにはまず「己を知る」ことが大切であると教えてくれている。自分を知り、自分の役割を考え、生き残るために自分の武器を磨いていく。主役にならずとも、この世界で輝ける方法はいくらでもある
2人の名脇役というのは、ヤクルトの土橋選手と辻選手です。
この2人はもともと、守備もバッティングも期待されて、プロ野球選手になりました。ですが、バッティングでは活躍できなかったのです。
そこで、2人はホームランを打つと言った、派手なプレーはやめました。
バントや右打ちといった、ランナーを送るためのバッティングに磨きをかけて、活躍するようになったのです。
「人生送りバント」という言葉がありますが、まさにその人生を歩み、成功してきたのです。
プロ野球選手になるほど才能のある人が、自分のプライドを捨てて「人生送りバント」に切り替えたんですよ?
お金がないだの、顔が美形じゃないだのと言った、プライドは一度捨てましょう。
自分が活躍できるものを探して、工夫して、努力して活躍してみませんか?
4.成功しても失敗しても考えろ!
勝っても、負けても、その原因、理由を探り、次の対応策を考えておく。これが勝負の世界で生きていく上で、とても大切な生き残り術なのである
これも人生の基本です。とくに人間というのは、負けたときの原因や理由はきちんと探します。
というか、うまくいかなかったのに、原因や理由を探さない人なんて、生きていけませんよ笑。
ですが、勝った時の原因や理由を探せる人ってどれだけいるでしょうかね?
野村監督は、勝っても負けてもボヤきはやめませんでした。
「勝って兜の緒を締めよ」という言葉があるように、何か成功したときには、喜ぶだけでなく、客観的に成功した理由や原因を探しましょう。
5.二流は客観的に自分を見られない。
一流になりたければ客観的に自分を
見て考えろ!
私の経験からいえば、一流の選手は自分自身を常に客観視して冷静に見ているから、調子のいい時も悪い時も「自分は今こういう状態にある」ということが分かっている。
しかし、二流の選手は自分を客観的に見ることができない。主観でしか物事の判断ができず、調子のいい時の自分が「本来の自分」だと思っているから、調子が悪くなった途端に「どうしてだ?」「スランプだ!」と慌てふためくことになるのだ。
一流の選手は「調子の悪い時の自分」が「本来の自分」であることを知っている。調子の悪さを克服したとしても、新たな壁がまたすぐ目の前に現れることが分かっている。
だからどんなに調子が悪くなっても慌てふためくことがない。「この壁を越えるにはどうしたらよいのか?」が分かっているから、すぐに対処することもできる
これは、「自分の人生こんなはずじゃなかったのに…」と思っている人に、ぜひ読んでもらいたいです。
自分は、このことが起こりがちなので、今回は自分の例を出して説明します。
例えば、先月、自分が月曜日に学校へ出勤しました。クラスの子たちは、とても落ち着いていて、勉強もまじめにして過ごしていました。
では、次の日の火曜日がどうだったかというと、子供達はざわついていて、何か落ち着かない様子でした。
「今日はなんかやる気ないな。」「何で今日は落ち着かないのか。」自分はそう思いました。
そして、あせって注意の数を増やしたり、叱ったりしてしまったんです。
ここで何がいけなかったのか?
それは、自分が主観的にこどもたちを見てしまったことが問題としてあげられます。
詳しく説明すると、「月曜日にお利口だったこども達を見た自分。」という主観的な目線で、火曜日の子ども達を見てしまったんです。
いくら小学生だからと言っても、こどもはこどもです。落ち着かない日があったりもします。
そのため、「昨日できたから、今日もできる。」と考えたらダメ笑。
「昨日はきちんとできたな。今日はどうだろうな。」という客観的な目線で、子どもを見て指導しなければなりません。
まぁ、落ち着いていなかったら指導はするわけなんですが、「何で昨日できて、今日できないんだ!」と言われるのは、なんか嫌じゃないですか?
昨日のことは忘れて、「今日はみんなどうしたのかな?」と聞いて、指導をした方が、直そうと思いますよね。
6.チャンスが来たときに逃さないように準備をして、運よ来いと考えるな!
運によって巡ってきたチャンスを、私は逃さずものにした。偉そうなことは言えないが、私がチャンスをものにできたのは、日頃の努力、準備があったからだと思う。「運よ来い、運よ来い」と願っているだけではダメなのだ
「自分は運から見放されてるから…」こんなことを言う人にぴったりの言葉ですね。
確かに。全然ツキが回ってこないときだってあります。
ですが、「自分は、生まれてから1回もラッキーやチャンスが無かったぞ。」と言うやついますかね?
自分の人生の中では、そんな人見たことありません。
自分もそうですが、努力や準備、勉強不足でせっかくのチャンスを台無しにするんですよ。
例えば、僕は中学校の時、野球部に入っていました
。最初はベンチで、試合にも出られませんでした。
何とか試合に出たい。そう思って、素振りをめちゃくちゃしました。
素振りだけなら部内で1番だったと思います。
ですが、ボールを使って練習をしたり、ピッチャーを、イメージして素振りをしたりしていなかったんです。
そして、ある練習試合のとき、先生が「アイツは素振り頑張っているから。」という理由で、試合で自分を代打で使ってくれたんです。
嬉しかったですが、結果はダメダメでした笑。
まったく練習の成果無しって感じ。
ただ三回バット振っただけみたいなね笑。
それ以降、チャンスをもらえなかったのを覚えています。
このことから、チャンスが来たときに、しっかりつかみとるため、必死に準備をする必要があると考えました。
詳しく言うと、チャンスがおとずれるまでに、様々な角度から自分を見つめ、足りない部分を補い、伸びる部分を、伸ばしておかないといけないんです。
7.考えることと同じぐらい、感性を磨け!
野球は「間」の多いスポーツで、この間を使って考え、次の準備をする。野球ほど気配り、目配りが必要とされるスポーツはない。考えることができる人、気配り、目配りができる人は感性が優れているので、自然と流れを感じる力も磨かれていく。
逆に周囲のことを何も考えず、自分の感情の赴くままに笑ったり、怒ったりを試合中に繰り返しているような選手は、流れがまったく読めないタイプが多い。
流れをつかみ、巡ってきたチャンスをものにしたいのであれば、まずは気配り、目配りができるようになるといいと思う。何事も小さなことの積み重ねが大事なのである
野村監督は野球に例えていますが、目配りや気配りはどの仕事においても基本だと思います。
例えば、教師や保育士だったらこども、医者や看護師なら患者、編集者さんなら作家、役者や漫才師だったらお客さんと言うように、気をつかなければいけない相手が必ず存在します。
サラリーマンもです。お得意先、上司、部下など、気を使わなければならない相手はたくさんいます。
そして、目配りや気配りは日常生活で養われるものです。
皆さん、家の電気はつけっぱなしではないですか?部屋はきれいですか?職場のデスクは整頓されていますか?
まずは、自分の身の回りに対して、気配りや目配りする必要があります。
理由は簡単です。身の回りに対して、気配りや目配りができない人は、相手の細かい変化を読み取れないからです。
例えば、普段着ているワイシャツを例にあげましょう。
Aさんが、普段からアイロンをろくにかけずに、シワのある状態で着ていたとしましょう。
その場合、会社の部下B君が、たまたまアイロンをかけ忘れたワイシャツを着いたとします。
Aさんは、もともとシワシワのワイシャツを着ているので、Bさんの変化に気づきませんよね?
そして、2人そろってお得意先に行って「何だ?このシワシワ2人組は?」なんて事になってしまいかねません笑。
Aさんのようにならないために、日頃の生活から感性を磨くようにしましょう。
「感性が磨かれると、どんないいことがあるのか?」それは野村監督が下のように言ってます。
宮本のように「正しい道」を選択していくためには、「感じる力」も必要である。人は感じるから考え、そこから導き出された答えによって行動を起こす。結果を残す人は、この「感じる力」、感性といってもいいだろうが、その力があるから正しい努力ができるの
宮本というのは、ヤクルトのキャプテンを務めた宮本選手のことです。
宮本選手も、先ほど紹介した土橋選手や辻選手のように、守備は良いのですが、バッティングが上手くいかなかった選手です。
そのため、バントや進塁打の技術を磨き、チームのために努力することで、活躍できた選手です。
宮本選手は感じる力があったため、自分がチームのためにできることを考え、努力して結果を残すことができたのです。
このことから、感性を磨いておけば、自分がすべきことが見えてくることが分かります。
そうすれば、目標に向かって努力することができ、人の役に立てるのです。(人の役に立つと、自分にそれなりのバックが帰ってきます。)
ということで、「野村監督直伝、結果を残すための7つの思考法」はいかがでしたでしょうか?
どれも野球だけでなく、人生において、結果を残すために必要なことだと思います。
1つでも良いので、これからの人生の参考になったら嬉しいです。
もっと詳しく知りたいという方はこちら⬇︎
を買って、読んでいただければと思います。
最後までありがとうございました。