学力=読書=アウトプット 「2020年からの新しい学力 石川一郎」を読んでみて
今回は
学力=読解力=アウトプット
というテーマで、学力を身につけるために読書とアウトプットなのかを紹介していく。
1.求められている学力が変わっている。
2.現代の子ども達はAIよりも読解力が無い。
3.読解力をつけるために「アウトプット」
の3点に絞ってご説明する。
参考文献は石川一郎さんの2020年からの新しい学力だ。
1.求められている学力が変わっている。
筆者は「思考コード」を使って、今求められている学力を説明している。(下図)
「思考コード」はテストの問題を分類した表である。9段回の問題レベルと、対応する問題が載っている(社会)。
現在はC軸の問題が解ける子どもを育てるために、教育を改良していっているそうだ。
この問題を見て自分が思ったのが、「教科書を読んで、問題集を解いてもこのようなテストには答えられない。」ということだ。
このような問題は自分が今まで体験してきたことをフルに生かさないと解けないだろう。
また、小中学で得られる体験だけでは、体験として不十分である。
そのため、読書を通して他者の体験を自分に落とし込むことで、C軸の問題に対応できると思うのだ。
2.現代の子ども達はAIよりも読解力が無い。
では、次に今の子ども達について紹介する。
AIの研究で有名な新井紀子さんが書いた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」はご存知だろうか。
新井さんは本書で「AIは未だセンター試験の現代文では偏差値50を超えられない。」ことを示した。
「まだ人間の方が優秀じゃないか。」
そう思う人もいるだろう。
しかし、新井さんはAIに出題した問題を中高生に実施したところ、子ども達はAI以上に読解が出来ないことに驚いたそうだ。
現在AIは計算や予測と言った分野で人を圧倒している。そんな中で、現代の子ども達は勝てるはずの読解の分野の力が低下しているのだ。
「読解力をつけるさせるために私達ができることは何だろう。」
そう考えると、まずは読書だと言えるのではないか。
3.読解力をつけるために「アウトプット」
読解力とはどのようにして身に付けるのか。
それはアウトプットである。
人はそもそもインプット(聞く、読む)をすることでアウトプット(話す、書く、表現する)することができるようになる。
例えば、芥川龍之介は夏目漱石の作品を読み、憧れて素晴らしい文学作品を生み出した。
プロカメラマンだったら、カメラに関する本を読み理論を勉強することで素晴らしい写真が撮れるのだ。
ここで大切なのは良質なインプット(吸収する力)である。そして、インプットを効率良くするためにはアウトプットすることが大切である。
例えば、小説を読む際は1度小説を書いてみると良い。そうすることで作者の物語の構成や表現の良さに気付ける。
良い写真を撮りたければ、まずは所構わず撮ってみる。そうするとカメラの構図や光や影の塩梅がわかるだろう。
よってアウトプットが読解力を高めるのである。詳しく知りたい人は樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」を読んでみてほしい。
4.まとめ
今日は
学力=読書=アウトプット
ということで説明してきた。
結論は
「学力の定義が変わり、子ども達の読解力が低下している中で必要なのがアウトプットを意識したインプット(読書)である。」
ということだ。
子ども達に教えていかなければならないのだが、まずは自分自身が出来なければならない。
そのため、自分はブログを書いている。
みなさんも未来のためにアウトプットをやってみてください。