子どもに金銭感覚を持たせる話 夢を叶えるゾウ
1.お金に対して感覚の鈍い子ども
金銭感覚の話をしなければならないと思ったきっかけ。
それは、クラスの子に夢を聞いた時、「お金持ちになりたい。」と答えた子どもがいたことだ。
その子は「とにかくお金持ちになって贅沢がしたい。」そう答えた。
子どもの発言には何か欠けていると思ったのだが、きちんと指導が出来ず、この話を書くことにした。
話をする前にGoogle先生に「こどもがお小遣いで使いたいもの」を調べてもらった。
アンケートでは「お菓子」「ゲーム」「カード」「おもちゃ」「シール」などの嗜好品を答える割合が54%だった。
また、「特になし」「無回答」と答えた割合は28%だった。
嗜好品や回答無しといった、自分の将来のためにならない回答をしたり、答えられない子どもが割合が8割を超えていると思った。
子どもであるから、嗜好品や欲しいものがないことが悪いわけではないと思う。
しかし、「流石に少しずつお金の話をしなければならないのではないか?」そう思った。
2.お金=欲望の対価
そこで「夢を叶えるゾウ」という本を紹介したい。以前「LOVE理論」でご紹介した水野敬也先生の名著だ。
本著は関西弁を喋る胡散臭い像の神様「ガネーシャ」が、社会人で冴えない「ぼく」に面白おかしくアドバイスをして、変えていくという話だ。
ガネーシャのアドバイスは物事の本質を突いていて、自分は読みながら幾度となく感心した。
ガネーシャは、お金を
「お金いうんはな 、人を喜ばせて 、幸せにした分だけもらうもんや 。」
と語っている。また、仕事を
「ざっくり言うとな 、稼ぎいうんは 、どれだけ他人の欲を満たせとるか 、それが数字にそのまま表れとるんや 。
腹が減った 、眠い 、遊びたい 、気持ちよくなりたい … …人にはそういう欲があるわな 。
その欲を快適に満たして 、その対価としてお金もらうんが今の世の中では 『ビジネス 』て呼ばれてんねや 。」と語っている。
この2つの言葉を通して分かるのが
「相手を喜ばすことでお金はもらえる。それが働くということ。」である。
子どもにはこのことをきちんと伝えるべきであろう。
3.お金を稼ぐ=愛情を注ぐ
次に、ガネーシャは「お金はどうやって稼ぐのが正しいのか」について考えさせてくれる。
「人は自分勝手や 。エゴイストとして生まれるんや 。
自分が本当に満たされたい 、豊かになりたい 、欲しいものを手に入れたい 、ずっとずっとそうしていきたい思たら 、変わらなあかん 。
ええか ?自分の中に足りんと感じてることがあって 、そこを何かで埋めようとするんやのうて 、自分は充分に満たされている 、自分は幸せやから 、他人の中に足りないもんを見つけ 、そこに愛を注いでやる 。
この状態になってこそ 、自分が欲しいと思ってた 、お金や名声 、それらのすべてが自然な形で手に入るんや 。
だってそやろ ?
自分らは 、お金も 、名声も 、地位も 、名誉も 、自分で手に入れる思てるかも分からんけど 、ちゃうで 。
むしろ逆やで 。
お金は他人がお前にくれるもんやろ 。
名声は 、他人がお前を認めたからくれるもんやろ 。
全部 、他人がお前に与えてくれるもんなんや 」
この台詞を読んだら心を打たれる人がいるのではないだろうか。
「お金は稼ぐものではなく、他の人からもらうもの。」
「名声は他人が認めてくれるからもらえるもの。」
このあたりのことは、大人でも分かっているようで分かっていない部分だと思う。。(自分は分かっていなかった笑)
子ども達にはこの辺りをどのように考えているか聞いてみたいし、ガネーシャの話は是非聞かせてあげたい。
4.子どもに伝えておくべきGAR
最後はこれまで紹介してきたもの以外で、GAR(ガネーシャ アドバイス ランキング)を作成してみた。
具体的に説明すると大量になるため、簡単に解説する。気になった方は本著を読んでみよう。
①.人の言うことを聞く
→人に言われたことを聞いて実践すれば間違いなく変化するから。(大半の人は他人の助言を「なるほど」「ふーん」で終わらせる。)
②.自分の意識ではなく環境を変える
→「テレビを見ない」という意識は薄れてしまうが。テレビの無い部屋に住めば絶対にテレビは見なくなる。
③.自分に才能があることを信じ続ける
→自由に生きるためには「自分の才能」を信じるべきだから。才能を信じていれば全力で仕事に取り組めるし、向いてないと思えば「今の仕事は向いてないからきっと別の仕事をすれば花が咲く。」と思い切って次へと切り替えられるから。
④.人を喜ばせることに喜びをもつ
→「人を喜ばせる=お金や名声を手に入れられる」ので、人を喜ばせることに喜びをもつと一石二鳥で幸せになる。(お金や名声を得られるし嬉しい。)
⑤.人の良いところをほめる、真似る
→ほめる=相手を喜ばせる
真似る=成功している人の力を身につけられる
→得しかない!!笑
⑥.聞いた人がワクワクする夢をもつ
→とんでもない情熱を含んだ夢(目標)は周りの人の心を動かすから。(例 キング牧師のスピーチ)
皆さん参考になっただろうか。この本はとにかく面白い。まずは手に取って読んで欲しい。その時はきっとガネーシャが楽しく諭してくれるだろう。